画期的な機能性チョコを誕生させた、
菓子メーカー×医薬品メーカーの異色コラボ。

これ以上ないタイミングで異色コラボは始まった。

2015年10月8日、恵比寿ガーデンプレイスのホールではロッテの新製品発表会がはじまった。製品名は「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」。

ロッテから商品概要やマーケット戦略の説明が行われた後、日東薬品工業の北尾常務が新製品のコアとなる新技術の説明に演壇へと向かう。

約4年前からロッテとの共同開発に携わってきた3人の担当者は、それぞれの思いをもってその姿を目で追った。

異色のコラボがはじまったいきさつについて研究開発本部の石井は次のように振り返る。「我々は乳酸菌の培養・製剤化技術を生かした医薬品やサプリメントを市場に出してきましたが、それとは異なる新たな市場として食品分野を模索している最中でした。

一方のロッテさんも既存のお菓子に捉われない新たな製品づくりを考えておられました」。まさにこれ以上のタイミングはなかった。

お互いの強みの洗い出しからのスタートだったが、“食べてもカラダにいいチョコ”というコンセプトがみえはじめたところから製品化はいっきに加速していった。

最大の難関は発売の6カ月ぐらい前にやってきた。

同じ研究開発本部の米島は「チョコで乳酸菌を守る製造方法は、餅は餅屋でロッテさんが確立されました。私どもは“チョコがどのように乳酸菌を酸から守るのか”のエビデンスを明らかにするのが役割でした。そりゃ、山ほどの試作品を評価しましたよ」。

そして知的財産室に籍をおく漆原は「最大の難関は発売の6カ月ぐらい前でしたね。知的財産として特許化・論文化をしなければならず、そのための資料まとめや繰り返しの再現性実験など・・・」。

石井も「知財関係に加えて本生産へ向けての物量確保やロッテさんへの学術的な情報提供など、“ネコの手も”とはこのことかとホント実感しました」。

「小松菜奈さんのCMが流れたとき、家族がいっしょに喜んでくれた」「論文がアクセプトされたときは、これで責任を果たせた充実感があった」「店頭で製品を目の当たりにして、4年間の努力が実ったという思いがこみ上げてきた」と喜びは三者三様。

しかし、今後への豊富を聞くと「枠に捉われず、できるだけ離れた分野と接点をみつけていきたい」と同じ言葉が返ってきた。