OTCから医療用医薬品へのスイッチバック!
これまでの常識を覆した唯一の医薬品メーカー。

ライセンス事業第一号がその開発ストーリーの始まり。

「スイッチOTC薬」という言葉があるのをご存知だろうか。OTCとは「Over The Counter」の略、街の薬局のカウンター越しに売られる一般用医薬品のこと。

これまでは医療用医薬品であったものが、市販薬として薬局でも買えるように販売が許可されたものがスイッチOTC薬だ。解熱鎮痛剤など、数多く存在している。しかし、そのスイッチバックはめずらしい。つまり、OTC薬であったものが医療用医薬品として承認されることで、その事例は現在まで一例しか存在していない。

その画期的なスイッチバック製品が、日東薬品工業のカルシウム剤だ。市販薬としてのそれはもともとノルウェーの小さな製薬会社の製品であったが、日東薬品工業で初めての輸入品として導入を開始し、1993年から発売会社を通じて販売された。

当初は錠剤で輸入して最後の包装のみ行っていたが、2002年にはその方針を大きく転換する。

開発成功へのカギは水なしで服用できる剤型デザイン。

品質や風味を大幅に向上させるために自社での一貫生産へと踏み出した。ポイントは水なし、噛んで服用するチュアブル錠としての剤型デザインだった。当時の日東薬品工業では実績のない剤型であったため、食感などの再現性が非常にむずかしく、幾度もの試作を重ねての新製品誕生となった。

2013年秋からは新しい発売会社を得ての販売となったが、それよりも約5カ月前には医療用医薬品としても発売された。

大手製薬会社の骨粗しょう症治療薬の副作用を抑える薬として、いま医療現場で広く用いられている。海外輸入第一号、新しい剤型デザインの確立、医療用医薬品への進出・・・日東薬品工業はこのカルシウム剤を通じて、きょうまでの成長につながる大きなターニングポイントをいくつも乗りこえてきたといっても過言ではない。